僕が僕になる場所

心に素直に、心の赴くままに。

ミステリアの魅力

こんにちは、きぃです。

昨夜は東京ドームに行けない悔しさと昨日の公演が素晴らしかった(レポから感じ取った)興奮からか何故か全く寝付けなくて困りました。(笑)

というか、落ち着こうと思ってテマラジ聴いたら小学校5年生テゴマスと担任の先生みやみやが可愛過ぎて目が冴えちゃいました(´>؂∂`)

 

ということで、前から一度やってみたかった自分の好きな1曲をとことん分析してみようと思います。あくまで完全なる主観による解釈なので、そのへんは暖かい感じに薄目で見ていただければと思います(笑)

 

今回分析するのは

『NEVERLAND』の10曲目に収録されている「ミステリア」ですね!

Twitterでも何度も何度も言っているのですが、『NEVERLAND』は名曲揃いで(というか名曲しかない)好きな曲一つ選べと言われたら1週間は悩めるんですけど、ミステリアはフラゲして初めて聴いた時からすごく印象に残っていたので今日はミステリアについて話します!『NEVERLAND』円盤が発売されたら、セトリやら演出についても語りたいからまたブログに書きますね。

 

 

時計さえも眠る夜に 汽車に乗り込む

ツアーの客はひとりだけ 欲望の旅

 

覗き込んだ 窓の外

世界はこんなに美しい

流れてゆくサクラの雪

狂ったように ヒラ ヒラっと舞った

 

 

一番ですね。

まず、「時計さえも眠る夜」っていうフレーズが天才。ただの深夜じゃないんです、休むことなく常に時を刻み続ける時計でさえも眠ってしまうような静かで深い夜なんです。そんな中ジブンは汽車に乗って欲望の旅に出かけます。

ここで気になるのはこのツアーが「欲望の旅」であること。何かの欲望に駆られて汽車に乗ったのか、あるいは欲望を満たすために汽車に乗ったのか。まだわからないですね。

汽車には他に誰も乗っていなくて、ジブンだけ。ふと窓の外を見てみると、サクラの花びらがまるで雪のようにヒラヒラと舞っていて、この世界の美しさに気づく。

ちょっと銀河鉄道の夜を彷彿とさせる雰囲気を醸し出していて、実は汽車に乗った時点でこの世にいないのかも、見ている景色はこの世のものじゃないのかも、と思ってしまいます。

 

 

5つの駅をやり過ごして 終着の場所

揺れ出す月と笑う影 アイツが呼んでる

 

「踏み込んだら 最後なのよ」

耳元で風が囁く

零れてゆくサクラの影

狂ったように ユラ ユラリ泣くの

 

 

そして二番。

汽車に乗ってから5つの駅を通り過ぎて6つ目でジブンは降りた。そこが「終着の場所」。

そこに着くとさっきまでは美しく輝いていた月が怪しく揺れだし、影は笑い出した。明らかに不気味な雰囲気が溢れている終着の場所で「アイツ」が呼んでいた。

「アイツ」のもとへ行こうとすると、「踏み込んだら最後なのよ」と耳元で風がジブンに囁く。

なんで女性の言葉遣いなんでしょうね?「踏み込んだら最後だよと」でも字数的にはぴったりなのに。

わたしはここは、風は甘い誘惑なのかなと思っています。欲望の旅に出たジブンの決意を怖気づかせる甘い言葉。優しい声で忠告をしてあわよくばジブンをこの先へ進ませないようにしようという風の企み。だから、それまではグレーやダークブルーのカラーイメージだった景色がこのパートで少し赤みがかって見えるんです。薄いピンクの光が雲間から差すような。このパートを増田さんに振った人には米俵10俵送り付けたい一方的に。

そして、そんな風の忠告に耳も貸さずアイツのもとへと進んでいくジブンの後ろ姿を見て、もう二度と会うことはないと察したのかサクラの影がユラユラと涙を流していた。

 

 

ミステリア Mr.モンスター

その瞳を 離せない

孤独に 暴れだした

アイツは俺の化身か

ミステリア Mr.モンスター

この手じゃ 倒せないよ

地下室(ジブン)の 奥の方に

潜む 狂気の化身か

ミステリア

ミステリア

 

 

ジブンでは倒せないモンスター。決して瞳を離してはいけない。「目」でも「眼」でもなくて、「瞳」だからじっとモンスターを見つめなければいけない、一瞬でもよそ見をしてはいけない感じがしますね。

モンスターなのにどうしてMr.という敬称をつけているのか。きっと「モンスター」を一般的な「怪物」という名詞としてだけではなく、もはや名前として扱っているのかな。ジブンの奥に潜む魔物。その名がモンスター。ふぅ、かっこいい。

そしてこの、地下室=ジブンって読ませるの最高ですよね!!!一気にだんしんっざだーくの螺旋階段の下の扉を開けようとしちゃいました!!

この「地下室」っていうワードのおかげで、「狂気」がジブンの心の奥底で閉じ込めてある感情なんだとわかるんですよ。

そして、ジブンを呼んでいた「アイツ」がMr.モンスターなんですけど、じゃあジブンは何をしにきたのか。狂気の化身であるMr.モンスターと戦いに来たのか。ここで思い出したいのは、この旅が「欲望の旅」であること。そして大サビを見てみると、

 

 

愛なら 歌にしよう

夢なら 旅立とう

それでも陽は昇らない

あいつが付き纏うから

ミステリア Mr.モンスター

この手じゃ倒せないよ

地下室の奥の方に

潜む 自由の化身か

ミステリア

ミステリア

 

 

今まで狂気の化身と言われていたMr.モンスターが最後の最後に「自由の化身」になっていること。そして、ずっとつぶやかれている「ミステリア」。「ミステリア」の意味は「魅力」。

もしかして、ジブンはMr.モンスターと戦いに来たんじゃなくて、魅力に駆られて今まで閉じ込めていた狂気の感情を解き放ちに来たんじゃない?今までずっと戦ってた狂気の化身Mr.モンスターに負けたんじゃない?

ジブンは愛を歌にしても、夢を持って旅立っても地下室に閉じ込めたはずの狂気が付きまとって感情の夜が明けない。どれだけ戦っても、あらがってもこの手じゃ倒せない。

それで、もう二度と元の自分に戻れないことはわかっているけれど、風にも忠告されたけど、 「アイツ」にずっと呼ばれていた終着の場所にやってきた。

だから、今までのサビと大サビは少し変わっていて、

「アイツ」「あいつ」

「狂気の化身」「自由の化身」

に変化している。今までは敵だった「アイツ」は今日から死ぬまで隣に居続けると決めた「あいつ」。閉じ込め続けた狂気を抑えきれなくなった今、こいつはもはや自由の化身だったんだと思い始めるジブン。

 

だから「欲望の旅」なのかな。Mr.モンスターを受け入れることで今までの戦いから解放されるという魅力に引き込まれ、その欲望にあらがえず旅に出た。道中、ジブンとして見られる車窓からの最期の景色。今まで当たり前だった世界がこんなに美しいことに気づく。風の最後の忠告にも耳を傾ける余裕は無く、終着の場所で狂気の化身Mr.モンスターとの戦いに敗れたジブンは、人の目を避けて闇夜に消えていき二度と目にする人はいなかった。

 

こう考えるとなおさら「ミステリア」最高だな!!!!

俗に言う「闇落ち」ですね。

曲調がさらに怪しげででも美しくてまさにミステリアス。

アイドルグループが歌う歌詞って考えると、なんとなくジブンは戦っているんじゃないかと思っていたけれど、よくよく歌詞を読んで、一番と二番のつながりやサビの含みを考えると、どうしてもバッドエンドな気がして。

この歌が始まった時にはもうジブンは敗北していて、最期の道のりを見せられているような、そんな感覚。

『NEVERLAND』は夢の国だけれど、幸せな側面だけではないというか、光があれば闇もある世の条理をこのミステリアで見せているような気がして。

(ほら、ディズニーランドにもホーンテッドマンションあるじゃん???←違う)

 

以上がわたしの「ミステリア」解釈です。

 

あ、ちなみにわたしJweb登録しているので、シゲのライナーノーツは読みました。

でも、歌詞に解釈の正解も間違いもないよな、と思って今回自分でもやってみようと思ったんです。きっかけはまさにシゲのライナーノーツなんですけどね。

アルバムを初めて全曲聴いた時に特に印象に残ったのは

Silent Love、ミステリア、Black Fire、U R not aloneで、「ORIHIMEはよくあるNEWSの曲」っていう印象だったんです。でも、その後シゲのライナーノーツを読んで、

一気にORIHIMEの世界観が好きになった。というか毎回泣く。(割とガチ)

わたしはどうしても歌詞よりも先にメロディーを聴いてしまうから、「このメロディー好きだからこの歌が好き」ってことが多いんだけど、ORIHIMEは逆で。シゲのライナーノーツを読んでいなければここまで好きではなかったと思う。

やっぱ言葉の力ってすごいなって。作曲者さんはこの詩を読んで、何を感じて、このメロディーをつけたのかな、って考えると様々な情景が浮かんで楽しくて。

せっかくNEWSを好きになって聴くようになった音楽なんだから、一つ一つ分析してみるのもまた面白いなと思ってやってみました。

 

ほぼ深夜テンションだし、寝落ちて昼に仕上げるというまさに頭の悪い記事ですが、色んな方の色んな解釈が読みたいので皆様もNEVERLANDロスを和らげる際にぜひやってみてください~!

 

まずは今日のオーラスもNEWSとファンが幸せいっぱいの空間になりますように♡

 

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